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執筆者の写真Naoko Tsunoda

「AERA」に白石一文さんの著者インタビューを執筆


これも今頃のオールドニュースです。Sexy Zoneが表紙の「AERA」2月17日号(2月10日発売)で、白石一文さんの新作『君がいないと小説は書けない』(新潮社)の著者インタビューを担当しました。


エッセイや対談も一切受けてこなかった白石さんが初めて書いた「自分のこと」。フィクションですが、白石さんの人生が色濃く反映されています。


「一度だけ書いてみよう」と決意して書かれたストーリーは、中盤まではエッセイ風なのですが、次第に先行きが不透明な足元が不安定にも感じる迷宮に連れていかれます。ですが、温かみも感じ、読み終わったときには、未来をどう自分が構築するのか、と考えるきっかけが手にぽつんと残っているような気持ちになりました。


この取材ではちょっと不思議なことがありました。お忙しい白石さんのスケジュールを考えて、いくつかの媒体が同日に時間をずらして取材をするという形だったのですが、前の媒体が終わるまで待っていたら、名前を呼ばれたのです。「はて?」と見たら、5、6年ぶりくらいに会った編集者さんでした。「AERA」とはまったく媒体のカラーが違うので、まさか会うとは想像もしてない編集者さんだったので、よけいお互いにびっくり!


取材も白石さんになぜか筋トレの効用を熱く語ってしまったりして、話し上手な白石さんに助けられてのインタビューになってしまいました。


ただ、今から振り返ると、昨年は私も仕事や先々に迷うことが多々あり、行き詰まり感を感じ、そのもやもやした感覚と似たものを『君がいないと小説は書けない』を読みながら感じていたこと。そして、この取材のあとから、新型コロナウィルス感染症の影響が大きくなり、世の中が大きく変化してきたことに何か意味があるような気がしています。


私が言うのもおこがましいのですが、じつは密かに、この小説は白石さんのターニングポイントになるのかも?、と思っていたりしているのです。







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