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ABOUT US
無人島に1冊だけ本を持って行けるとしたら、あなたは、どんな本を選びますか?
フィルモアイーストという小さな会社を説明しようと思ったとき、頭に浮かんだのが、この古典的な問いでした。
本作りには時間がかかります。「本が売れない」と言われる時代に、本を作り続ける意味はあるのかと、くじけそうになることもたびたびです。文字情報の消費スピードが加速している今、制作にも読むのにも時間がかかる本の存在意義とは何なのか、いやおうなしに、考えさせられてしまいます。
そんなとき、力を与えてくれるのは、本の中には世界があり、人との出会いがある、という本の原点です。苦しいとき、つらいとき、人生に迷ったとき、ふと手にした本に何度も救われてきました。本が描き出す物語に胸を踊らせ、夢の世界を自由に旅したこともあります。そんな生きる希望を密やかに与えてくれたのは、いつも1冊の本でした。
フィルモアイーストが手がける本に、華やかさはありません。けれど、人にそっと寄り添いながら、心に響く、ぬくもりのある1冊を作り続けていきたい。そう思いながら、今日も本と向き合っています。
OUR WORK
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